第5戦 イタリアGP
■開催日:2002年6月2日(日)■開催地:イタリア/ムジェロ(1周5.245Km)
■周回数:23周(120.635km)■天候:晴れ30度■路面温度:42度■観客:100,000人
■PP:V.ロッシ(ホンダ/1分51秒258)■FL:宇川徹(ホンダ/1分52秒601)


母国レースで2位表彰台を獲得したビアッジ/激しいトップ争いを展開


ビアッジ2位獲得!

 マールボロ・ヤマハ・チームのM.ビアッジが2位を獲得。前回の第4戦フランスGPに続いて今季2度目の表彰台に上った。チームメイトのC.チェカも4位を獲得している。

 レース序盤はV.ロッシ(ホンダ)、ビアッジ、チェカ、宇川徹(ホンダ)の4台がトップ集団を形成。レース後半を過ぎた頃からロッシとビアッジが徐々に引き離しにかかり、後ろの2台が遅れる展開となった。トップ2台の戦いは、ビアッジが7周目のストレートで322km/hのトップスピードを記録して一旦ロッシをパス。13周目に再び抜き返されるまで6ラップにわたり首位をキープした。ロッシはさらにペースを上げていったが、ビアッジもたびたび後方からプレッシャーをかけるなど健闘。最終的にはロッシがトップでゴールし、ビアッジが2.404秒遅れて2位でチェッカーを受けた。

 一方の3位争いはレース終盤で宇川がチェカをパス。その差わずかコンマ1秒でチェカは4位となった。
 その他のヤマハ勢ではアンテナ3ヤマハの阿部典史が7位。ゴロワーズ・ヤマハ・テック3のO.ジャックと中野真矢がそれぞれ9位、11位となった。



M.ビアッジ選手談:
「2位は2位。やはり優勝とは違う。それでも今日は自分のベストを尽くすことができたし、トップとの差もそれほど大きくなかったから満足している。シーズン序盤に比べてマシンの状況がかなり良くなっており、今回はニュー・シャシーも投入されてさらに前進した。今朝のウォームアップではジオメトリーを変えてみたが、確実性を重視して元に戻して決勝に臨んだ。スタートはうまくいった。ロッシが後ろにいたときは、彼が抜き返すタイミングをただ待っているだけだということがわかっていた」

C.チェカ選手談:
「プラクティスでいくつかトラブルがあり、マシン・セットアップのための貴重な時間を無駄に費やしてしまった。決勝ではスタートで好位置につけ、ビアッジと宇川を何度かパスしたが、結局、最後にはついていくことができなくなった。終盤の宇川との3位争いでは最終ラップに抜き返したいと思っていたが届かなかった。ゴールラインにはすでに大勢の観客が入っていた。300km/hも出ているのだから危険極まりない。これは主催者側の責任であり解決すべき問題だ。このあとバレンシアでテストを行いニュー・シャシーのセッティングをさらにつめていく」

依田一郎(YZR-M1プロジェクトリーダー)談:
「フランスで3位、ここで2位。ホンダ勢とも互角に戦っており、状況は大きく前進したと考えている。ホンダとの差は加速特性のようなので今後の課題はそのあたりのエンジン性能アップということになるだろう。カルロス(チェカ)もマックス(ビアッジ)同様、素晴らしいレースを見せてくれた。ただ通常のスピードが出ていなかったようなので原因究明が必要だ。バレンシアのテストを通じてニュー・シャシーの効果をさらに高め、次回はさらに上を狙いたい」

阿部典史選手談:
「好スタートで1コーナーに5位で進入したが、前をふさがれて良いラインを取れなかった。これで4〜5台に抜かれたため、もう一度はじめからやり直しという格好になってしまった。序盤は期待通りのタイヤ・グリップが得られなかったが、周回が進むにつれて状況は好転した。ラコーニはコーナーは遅いのにストレートがとても速かったので、パスするまでに時間がかかった。しかし、それよりさらに大変だったのがレース後のクールダウン・ラップ。大勢の観客が立ちふさがって、その中のひとりは僕のヘルメットを取ろうとするんだ。結局バイクを倒してしまいステップが折れてしまった。ピットまで戻れたのが幸運だったくらい」

P.リーバ選手談:
「1周しかできなかったから何も言えない。とにかく前についていこうと頑張ったら転倒してしまった。今は来週のテストに照準を合わせ、走行距離を少しでも多くしたい」

O.ジャック選手談:
「スタートはうまくいったが、前のマシンにぶつかりそうになりアクセルを閉じざるを得なかった。その間にすっかりおいていかれてしまった。終盤になり徐々に上がったが、すでに遅かった」

中野真矢選手談:
「スタートでクラッチを滑らせてしまったらしく少し出遅れた。さらに第10コーナーでは遅れを取り戻そうと頑張りすぎてオーバーラン。コースに復帰したときには最後尾まで落ちてしまっていた。その後はラップタイムも安定して順調に走ることができ11位まで挽回。でも最初の失敗の影響が大きすぎた」

J.ホプキンス選手談:
「レース自体がチャレンジであることは間違いないが、ラストラップのあの光景は本当に怖かった。観客が大勢コースになだれ込み、危うく轢いてしまうところだった。レースのほうはスピードを乗せるまでに時間がかかり厳しい展開。その後ブレーキングで何台かをパスして良い感じになっていたが、最終ラップにはミスをおかして真矢に追いつけなかった」

J.M.バイル選手談:
「序盤から調子は良かったが、左腕が上がりはじめて特にシケインがつらくなってしまった。柔らかめのタイヤを選んでいたが、予想以上に耐久性が良く最後まで問題なかった」


第5戦 イタリアGP決勝結果

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 V. ロッシ Repsol Honda Team Honda 43'40.837
2 M. ビアッジ Marlboro Yamaha Team Yamaha +2.404
3 宇川徹 Repsol Honda Team Honda +11.289
4 C. チェカ Marlboro Yamaha Team Yamaha +11.408
5 A. バロス West Honda Pons Honda +15.371
6 L. カピロッシ   West Honda Pons Honda +20.010
7 阿部典史 Antena3 Yamaha D'antin Yamaha +26.447
8 R. ラコーニ MS Aprilia Racing Aprilia +30.333
9 O. ジャック Gauloises Yamaha Tech 3 Yamaha +30.428
10 原田哲也 Pramac Honda Racing Team Honda +30.759
11 中野真矢 Gauloises Yamaha Tech 3 Yamaha +34.162
12 J. ホプキンス Red Bull Yamaha WCM Yamaha +37.715
13 J.M. バイル Red Bull Yamaha WCM Yamaha +1'17.803

 



ポイントランキング
順位 ライダー マシン POINT
1 V.ロッシ Honda 120
2 宇川徹 Honda 77
3 L.カピロッシ Honda 55
4 阿部典史 Yamaha 52
5 M.ビアッジ Yamaha 43
6 A.バロス Honda 40
7 C.チェカ Yamaha 40
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